
石島道場で教えている、フィットネスキックボクシングと空手。一体何が違うの?と思っている人いると思います。まず石島道場はキックボクシングも教える空手道場という位置づけです。これは、キックボクシング専門ジムと何が違うのか?ということですが、そこには複雑な物語があります。
すごいシンプルにいうと、昨今空手では、なかなか人が集まらないので、キックボクシングを、それもフィットネス志向のキックボクシングを教えて会員を募っている。ということです。
なぜ空手では人が集まらないのでしょうか?石島道場でも空手をやっているのは、ほとんど子供です。4歳~中学生までで50名ほどいます。実は子供には空手は大人気です。その理由は親が入れたがるからです。それは当道場でもやっている、運動神経開発やしつけの面でも大いに役に立つからです。しかし親世代はちっとも入会しないのです。
なぜでしょうか・・。80年代なんかはフルコン空手道場には人が溢れていました。年々どこも大人の入会で苦戦していると聞きます。その理由は、やっぱりフルコン空手のイメージが怖すぎるから。というのがあるでしょう。
フルコン空手の創始者、大●倍●先生の●真●館。私も長年在籍していましたけれど、やっぱり一般人には、あのイメージが強すぎるのです。瓶でスネを殴ったり、滝に打たれたり、熊と戦ったり・・・。
それら昔は子供の憧れだったんですが、今は完全に恐怖の対象になってしまいました。そこで、フィットネス志向のキックボクシングを、当道場でもおしえているのですが、実際フィットネスキックから、空手クラスに流れてくる人も、一部います。
まず、ご安心ください。当道場では、瓶でスネを殴ったり、バットを蹴ったりしてません笑。
そして、空手にハマった人は、空手は型があるから面白い。と言ってくれます。そうなんです。型を覚えるのは非常に面白いです。型の中に知恵があります。型の中に美学があります。といっても伝わりませんよね・・・。
キックボクシングは非常にファッショナブルなイメージがありますが、もともと空手VSムエタイの試合をやるために作られたルールで出来た、日本発の格闘技なのです。その内容に大いに空手が関与しています。(案外知られていませんが)
ですので、空手はキックを内包しているといっても過言ではありません。事実、空手家出身のキックボクサーは沢山います。
まぁそういうわけで、私としても空手復興まではいかないとしても、空手の魅力に一人でも気がついて欲しいと常々思っていますし、どうやったら伝わるのか考えています。