脳と体の速度を同じくしよう

最近の子供は、生まれた時から身近にスマホがあります。わたしのように40代であれば、パソコン、ガラケー、そしてスマホ。というように徐々にパソコンと携帯が合体した歴史を肌感覚で持っていますが、いきなりスマホがある。という状況はドラえもんの秘密道具が1つある。というくらい衝撃的な話です。

 

80年代から90年代に世界的にヒットしたAKIRAというSF漫画がありますが、そこには携帯がない未来が描かれています。ドラゴンボールにもドラゴンレーダーというのがありましたが、あれは、よく考えたらiphoneよりも性能が低いと思います。

 

つまり何が言いたいかというと、私たちが子供の頃には大人も想像できていないかった未来が今ここにあるのです。

 

話を広げすぎたので、今回は一つに絞ります。スマホの特徴の一つとして、いろんな情報に到達するのが早くなる。ということです。例えば我々大人でも、出先で美味しいラーメン屋さんを探すときに、グーグルマップを開いてお店を見つけるまでが3分以内にできるかと思います。スマホがない時代は東京ラーメンガイドみたいな雑誌をコンビニで買って・・みたいなプロセスが必要でした。

 

子供は機械を覚えるのがとても早いので、子供にスマホを渡すとすぐに操作を覚えます。3歳の子でもYouTubeで自分が見たいものを関連動画でずっと見ている。という話を聞いたことがあります。目的と操作が直感的にリンクされているマホですから当然でしょう。

 

ただ、ここに弊害が生まれると私は思います。脳がどんどんせっかちになるとうことです。頭と指先だけどんどん速度が上がっていくと、実際の自分の体のノロさに嫌気がさしてくるのです。こうなると、短気になります。

 

一度スマホから離れて、身体操作の訓練を始めると、見たことをやる。から始めます。見たことができる。というのは実は大人でもとても難しいのですが、そこには必ず脳と体のキャリブレーション(調整)が必要になります。

 

空手やマット運動を通して、子供は脳と体が連動してきます。想像したことを体ができるようになっていきます。

 

ガンダムを手足のように操作できるアムロのようになります。それができればストレスが減りますし、徐々にスマホでYouTubeばっかり見るよりも、体を動かす方がたのしいと思い始めます。